ランタンパレードを聴いている

音楽で癒せない痛みや苦しみがいくらでもある

これみよがしの繊細さ いやそれは面の皮の厚さ

風が悪びれずに様々な葉を散らしてしまう

 

だけど今もどこかの曇り空の下で誰かが太陽の光を見つけている

 

ああ、みんながみんな拒否をすれば良かった

みんながみんな怖がれば良かったのだ


だけど今もどこかの青空の下 母と子が手を繋いで朗らかな声を上げ歩いている

 

 

天国でも地獄でもない場所で色んな液体を流しながら生きている

それでも進んでいかなければならないというわけではないはずなのに

意味を生きる 自分の存在が無くなることと その時に伴う苦痛への恐怖だけが 人を突き動かしているというのか

いや そうではないと おもいたい

畜生なぜだか 悔しい気持ちでいっぱいだ

彼女に言い忘れた言葉

ただ日々を生きる

別れを惜しんでいつまでも手を振る一人の男が手を振るのをやめて背を向ける瞬間の感情を切り取ってみたりしながら

もし人が醜いだけの存在なら、世界はもっと醜悪でもあっていいはずだ

都合のいい奇跡なんて起こらないだろう

響きのいい言葉に踊らされたくないけれど

この先何が待ち受けているかなんて分からない 今から分かりたくもない

崇高な魂なんて持ち合わせちゃいない

でも 否定できないものがあることを 知っているつもりではいる

ああ なぜだか 悔しい気持ちでいっぱいだ

彼女に言い忘れた言葉