2017-01-01から1年間の記事一覧

ただの日記

雪が降る夢を見た。雪の粒はしっかりとしていて、わたしの住む街でもちゃんと積もりそうで、わたしは始終ひとりでウキウキしていた。この景色が恋文のかわりにならないかとスマホを向けた瞬間、夢から醒めた。今日は給料をとりに職場へ向かったらタイミング…

詠み人知らずの詩

きみはぼくのとなりでねむっているしゃつがめくれておへそがみえているねむってるのではなくてしんでるのだったらどんなにうれしいだろうきみはもうじぶんのことしかかんがえないめでじっとぼくをみつめることもないしぼくのきらいなあべといっしょにかわへ…

OVER THE PARTY

一日太陽が沈むまでぼーっとしていた、気付いたら知らないひとにライターを貸した流れから一日遊ぶ流れになっていて、気付いたらこれじゃパーティで踊れないわってんでドレスをプレゼントされ、気付いたら彼と布団にくるまっており、気付いたらわたしはI can…

「欅って、書けない?」ってめちゃくちゃ可愛い

わたしはどうしたって闘ってしまうし、闘わないと死ぬし、死ななくてもすぐ死にてーとか言っちゃうし、どうせクズで、ていうかお前も大概クズだよ、でもクズだから闘うんでしょ向き合うんでしょ逃げんじゃねえよぶつかって来いよとかやっぱり∞思っちゃうんで…

始発

言葉と自分の抱える呪いや憎しみについてずっと考えていて、もうきっと大丈夫というところに行くまであらゆるSNSをやめようとアプリを全て消していた。小さなビールを飲みながら仕事から帰ったらポストに手紙が入っていて、開けると青いピアスが出てきた。「…

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強すぎる気持ちはみんなに怖がられる言葉なんて覚えるんじゃなかった気が触れる、死んですべてを無に還したい、疾走するダンプに突っ込んでどたまを派手に打って記憶喪失、可笑しい、可笑しい、可笑しい、最初から希望とか歌っておけば良かったのね言葉にす…

最終公演

車の助手席に座って柔らかく微笑む、白いニットを着たフワフワの優しい彼女。朝が来たらご飯を作って、煙草なんて吸ったことがなくて、起きてきた旦那さんに笑っておはようを言って泣きはじめた赤ちゃんを抱きしめに急ぐの。哀しいことがあったり不安になっ…

SHINPIN

昨日テレビを観ていたらズバリ当てると有名な占い師がゲストに「あなたは親友の延長線のような人と付き合った方がいい、親友なら彼氏になっても素直に思ってることが言えるから無理しなくて済むよ」というようなことをアドバイスしていて、まるで一ヶ月前の…

コミュニケイション・バリア

真剣に放たれた言葉に対して可能な限り真剣に応えようとする人間ってすごく少ないみたい、わたしは流行り言葉が苦手でどうして苦手かって目の前に差し出された痛みや苦しみや喜びや尊厳を便利にしてしまうから、わたしの痛みを便利にしないでくれよ、それ全…

阿呆の鐘

友達が自殺未遂予告してきても男に髪掴まれてゼロ距離で絶叫しながら罵倒されても彼氏が影で何個ものマンコにチンコ突っ込んでたと知っても働いて働いて働いて、わたしからしたらすっごく大変なことですっごく頑張ってる、本当にずっとずっと頑張ってる、口…

ある宗教

金を作らなければ、と思った。どんなに新しい人間環境が無理で、労働が苦行でしかなくて、学生の頃に1年半行き続け苛められ続けた実習と前の職場でのトラウマがデカくても金を作らなければと思った。そもそもこんなこと毎日思っている、バイトのシフトが沢山…

自我

最初は嬉しかった言葉も、何回か言われるなかで発せられるパターンを観察したところどうやらわたしはコンテンツにされているみたいだった、コンテンツにされて、その人の気分と自己への免罪符として賞賛とそれをゼロに還す正反対の言葉が繰り返される、こう…

分からないんだから死ねばいい、わたしはまだ歩ける

近頃いちばん軽蔑している人間が大森靖子についてツイートしていた、ツイートしている曲はわたしが教えたハンドメイドホームだった、それを見付けた瞬間「死ねよ」という呪詛すら出て来なかった。大森靖子を、お前が女と繋がる為の常套手段の一部にするな、…

全部大丈夫だよって嘘をつくから

こんなわたしが、わたし如きの人間が、生温い地獄の中でやっと見つけた気がした光に向かってドキドキしたり、脆い土地に不安になって落ち込んだり、それでも何でもないわたしの過去には決して触れない何でもないLINEに嬉しくなって貧乏なのに新しい服を買っ…

今日はどんなの聴いてんの

わたしが何年も何年も懸けて渾身のちからで綴り続けてきたこと、愛し続け光を見たり闇を見たりしてきたもの、道端の花が今日もグロテスクで可愛かったこと、どんづまりの気持ちなのに煙草が切れたから仕方なくコンビニへ行ったらレジの人に話しかけられてそ…

君に届くな・山戸結希監督 ポレポレ東中野上映に寄せて

わたしがどれだけ綴ろうと、インターネットの海に投げようと、きっと一生届かないのであろう傲慢で、業が深くて、頭がおかしくて、どう足掻いても一方的な恋文が、わたしを何度も救った映画を撮った山戸結希監督が見付けた、こんな言葉は絶対に彼に届いては…

マジックミラー

流行りの音楽じゃ踊れないし、夜じゃなきゃバイトも出来ないし、死ねとか嫌いとかちゃんと言っちゃうし、社会にはまだまだまだまだ適応出来ないし、気付けばお金は減ってるし、自分のことにしか興味がわかないし、周りを見渡せばつまらん馬鹿ばっかだし、女…

いいコになんかなるなよ

あまりの働けなさと適応出来なさから社会の輪から早々にしてドロップアウトしたわたしはあまりの金の無さに友達から米や野菜をたまに送ってもらったり、道端で十円玉を拾ったり、男にメシを奢ってもらったりして生きてる、今日なんて23年間の人生で初めて友…

Iso phase

彼とよく待ち合わせた場所は、渋谷にある古い名曲喫茶だった。店内はいつも仄暗く、そこそこ大きな音量のクラシック音楽が空間を充たしていて、かしましいおしゃべりは禁止のところだったから、彼とわたしはいつだって会うやいなや筆談を繰り広げていた。そ…

皮膚

夏に始まって夏が終わるころに終わった愛を皮切りにして、わたしの中の恋慕が枯渇した、どうやら途方もない行く末にすべてを出し尽くしたみたいです。誰をもわたしの琴線には触れず、傷を傷以外のなにかに変えるちからも持たず、わたしはただ変わり映えのな…

まち

我が生活拠点の町に澁谷くんが訪れたのは二回目で、一回目同様にこの町のことを賞賛していた。"生活の町"といった具合に田舎なところなので空が広く樹々が多く、それも中々に彫刻性を持った樹ばかりで空はよく見えるし団地もあるし夕方にはちゃんと知らない…

別にどこにもいたくないから何処だっていいよここにいてくれよ

きみの部屋に女が来てきみに触って帰っていったそれは夏の終わりの夜だったきみは女の肌を思い出しながら不味い弁当を喰って寝る女の肌は白くて汚い肌女の肌は白くて汚い肌わたし誰とでもやっちゃうの、わたし誰のことも愛してないのそれは僕もだよそれは僕…