2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

真理さん

真理さんがいってしまう数日前の言葉を思い出す。俺ね、もっと色んなひとと話したいんだ。わたしは忙しい忙しい忙しいと言ってちゃんと話を聞かなかった。彼は行った。納屋で行った。俺ね、もっと色んなひとと話したいんだ。もっと色んなひとと。

右肩から左のほうへ

夢を見た。わたしたちはやっぱり海に居て、あなたはわたしとこれからも生でしたいんだと、嬉しそうに言っていた。わたしは泣きながらキレて、37年も何して生きてきたんだよと叫んだ。海だった。太陽が白い光を浜にそそいでいた。朝起きると、あのひとから返…

グランジシスター

すきなひとが最初に舐めたところ、左の腰骨あたりを切ろうと思った。切ることは己に罰を与えることだと思い出した。罰なんかじゃない。あなたはわたしが20年間の中で本当に愛した三人目です。ひたすらだったわたしを、わたしは認めよう。ひたすら故に汚いこ…

さよならもう二度と触れられない

妊娠してるの?してる訳無いじゃんきみからのストレスだわ阿呆。妊娠してたらどうするの?堕胎してもらうしかない、お金は出す。もうやめよう、僕はもうやめたい。こんな会話はもうやめよう。こんな会話。耳を塞ぐのか。あなたが聞くに耐えないと首を振る目…

HOPE、PEACE、アメリカンスピリット

楽しいの真っ只中で寂しさに襲われた。もうあの子はわたしを抱こうとはしないらしい。恋人と幸せだからかな。朝になって徹夜を敢行したわたし達は各々の家路につく。わたしは6日から居た東京を離れ田舎へ片道2時間かけて帰る。久しぶりの自室は床に埃が溜ま…

鳩ポッポー

オール明けに埼玉まで帰らなくていいってサイコーだな。夜になって濃紺になってピンクになってオレンジになって黄色くなって青くなった。もしもロボトミーとかされちゃって、わたしがきみのことを忘れてしまったとしてもあの道路脇の木槿の花は忘れないよっ…

置いてかないで競歩を止めろよ

わたしの数歩前をサクサク歩いていくあのひとに必死で脚を繰り出し阿呆みたいに滝の汗を流しながら着いて行きながら前はこんな事あったっけと遡ってみた。でも少しでも脳味噌を加速させると脚が減速してしまうわたしは前をゆくあのひととの距離を数歩ではな…

さよなら楽園

7日からつい先程まで高輪という街にある未だ嘗てないくらい快適でありそして全くもって身の丈に合わない場所に居た。お腹が減ってもいないのに毎日勝手に用意されている朝食を食べ、特にクロワッサンを馬鹿なんじゃないかという程食べたしそこは牛乳が美味い…

怒れこれ

もっと怒ろう。ちゃんとキレよう。柔らかくなりたくて好きなもの全身全霊で見失わずに抱きしめられるわたしで居たくて喘息起こしてたけど、今のわたしはそれとは違うだろう。ぬるいお湯のなかでたゆたってるだけで、それはわたしを突き刺す事を許していない…

東京ガガガ

一日がつるつるしてしょうがない 町のどこかが とがってさえいりゃあ そこに服の裾でもひっかけてもがきてえ すべるだけの日曜日 どこへ行こうか 君の町に行きたくないよ 子供の唇の切れている 君の町では 屋根は平たく乾き 青空は薄すぎて 夜が透けて見えて…

わたしを見て、何でもいいんだよって笑って。

ブルドーザーデモへ向かう電車に乗り込もうとすると、開いた電車のドアのところに涎を垂らしながら虚ろな目をして座っている男が居た。明らかに何らかの障害を持っていると分かる様子だった。体調が悪いのか、どうしたのか、ひとりなのかと考えながら当たり…

歌なんてつくれません

やっぱりラヴラヴシール貼られていないときの方がわたしはわたしを生きれるな。君がいない夜に死にたくなったりなんかしないわたしをわたしは愛してる。強い思いに縛られがんじがらめにされてるときのわたしなんて好きじゃない、苦しい。苦しいことは嫌いだ…