2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

いつかの詩集(ヤリタミサコだったかな)

カオリン あの夏 2000年の夏 あのとき 死んだことになってから カオリン どうやって生きているの

漫画家になりたかった 野球選手は諦めてた ズケズケとなじられる それは今でも同じこと ドブ川に落とされちまえ 真黒にされちまえ あの頃と変わらぬドブ川 異臭を放っている きつい挫折を味わったというの なんか虚しいそれだけ 喜びあい 憎しみあい 求めあ…

彼の生き方

何も考えず、何も疑問を持たず、心を尽くさず、目まぐるしく現れては去っていく事象を追いもせず、そうやってただ目の前にあることだけを愉しむ生き方がどうにも出来ない。目を塞ぎ耳を塞いだまま笑っていたその結果に何が横たわっているかは、もう痛いほど…

祈り

自分自身のことを突き詰めて考える(己の最も汚く最も弱い、本来ならば一等目を背けたい部分と真向かう)、己の不甲斐なさに耽溺し退廃的な自慰に走るでもなく、居直る癖に他者から忘れ去られる覚悟も持てずに蹲るのでもなく、つとめて聰明に、思慮深く、常に…

わたしの神さん

『溺れるナイフ』を二回観た、叶うことならもっと観たい、永遠に観ていたい。二時間の中にはわたしの人生が在ったから、わたしはもう泣いて泣いて、音がきこえるほどに痛切に分かってしまう。わたしの神さん、わたしの神さん、わたしの神さん。わたしの神さ…

わたしと全然違くても分かり合うどころか分かれなくてもそれでいい、それでもちゃんと愛してる、分からないあなたまで愛する力がわたしにはあるから。

料理長の音楽は豚肉の焼ける音だった

自分でも気付かぬうちに、ガキの頃のように人を操ろうとしていたことに気付き愕然としたのが先週の夜。誰もわたしを呼んでくれなかったから、誰よりも巧く笑って美味く鳴いて甘く眉根を顰めることで人を何とか引きつけようとする所作が、あまりにも長けてし…