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愛してるってゆってよね

二十歳のわたし、お疲れさん。
ハッピーバースデーを歌われると泣いてしまう。今年はあのこが歌ってくれた。12人のあのこがわたしの朝を暖めた。

本当にしんじゃおうとして禎子さんに電話をした。脱け殻でもいいから生きなさいと言われた。やっと光が見えた。

すきなひとに手紙を書いて、昨日渡した。すきなひとは誕生日プレゼントにマッカランとコイーバと手紙をくれた。手紙の文字はあのひとらしい、丸くて四角い歪で読みやすい文字だった。手紙のにおいをかいだらあのひとのにおいがして、わたしは少しだけ泣いた。

すきになったひとにはいつだって金曜日にわたしを車で連れ去って欲しい。それが明後日わたしのものになるんだ。
黒い制服は脱いで、ポケットに忘れず煙草とジッポ(アンチファ)を入れて、きみの待つ車まで走る走る走る。
抱きしめてもらおうと考えてみたりするけれど、わたしはいざ目の前にそれが来るとしあわせすぎて何にも出来ない。ただにやにやしながら車に乗り込むだろう。
好きな音楽だけをかけて、眠っている家々を飛び越えながらわたしは大声で歌う(だって夜の高速道路はわたしだけのもんだし)。
からだが怠くなってしまうほどの煙草を吸って、海に着いたらだいすきなひとたちが居るのだろう。その景色を想像するだけで、わたしは泣きたくなる。天国みたいだと思う。
海に行ったら、わたしはひとり静かに坐っていよう。ひとり黙して海の音を聞いていたい。海はかみさまに一番近くて、かみさまにあえる気がする。