俺はバックホーンを聴いている

ブルータスお前もかどころじゃあない、もうここまで来ると「次は誰だ!お前か!」になってくる。
実はわたしが知らないだけで、この世には、警戒を解きはじめ心の柔らかいところを開いた瞬間背後から刺されるお決まりのパターンでも存在しているのか?
心を開くとか腹を割るとかそんなのあなたが勝手にやったことでしょうという幻聴が響くのですが大正解です。
ブルータスに刺されまくる人生なのにまだ誰かに対して開いたり割ったり出来る自分が生き残っていたみたいで、それが分かっただけ良かったよ。

この世には色んな人が居て、誰とも分かり合うことなんて出来なくて、けれどその分からなさこそ豊かだと思っているのもまだまだまだまだこの社会の恋愛市場の中ではマイノリティで、密室系が好きな人達がたくさん居て、わたしは全然人間の気持ちも世相も分からなくて、それでも「痛えー」とか「寂しー」とか自分のことばかり考えて救われることなんて無くて、わたしは誰かと交わることでしか綺麗になれないし、わたしの人生地獄のクソダルマだけれど悲しみに花を咲かせ人生は素晴らしいはずだと笑って見せつけない限り生き延びた意味が無いとすら思っているので、今回もこうして、バックホーンを聴いて、イカロスの空ヤベーなとグズグズおんおん泣いて泣いて泣いて、生きております。

わたしはきっとまた、自分の持つ鈍感な暴力によって大切な人を傷付けたのだろう。
あなたは正しい、それでもやっぱり、わたしだって正しい、そんなケンカも生まれぬまま終焉の幕が閉じられることなんていくらでもあるのだろう。

悲しいことにわたしはわたしにしかなれないし、それは希望になり得る。
強くなるには自分の弱さと徹底して真向かうしかなく、わたしはどんどん強くなる、わたしは強くて、あまりにも強くて、とても孤独だ。
それでもいい、誰かを自分の人生の人身御供にして傷付けるくらいなら、永遠に誰にも理解されず孤独に生きた方がマシだ。

何にも隷属せず、唯一の真の忠告者、孤独の言うことだけ聞くように。

ふとした時、誰かと居る時、自分のことがバケモノのように思えることがある。それでも世界の美しさ、人間の強さを諦めないまま生きていきたい。
そうしない限り、わたしはもう一歩だって進むことが出来ないのだから。