よく

http://www.youtube.com/watch?v=hl8W_Kj5p2s

これはわたしの大好きな女の子が教えてくれた大好きな歌。
これを聴いたとき、あっわたしじゃんと思った。あっわたしじゃんと思ったのもはやくボロボロに泣いた、この歌を嗤える人間とは絶対絶対絶対に混じり合えない。でもこの澱んだ眼にはそんな人間ばかりな気がして、大切な人にほどこの歌を教えていない。というかわたしはわたしの大切なものを浅はかなツラ引っ提げて土足でズカズカ踏み込んで潰して「私のもの」だと思い込んでる馬鹿が嫌い。だから尚更教えない。NIRVANAカッケーとか言ってるヤツも嫌い。銀杏BOYZ好きとか言いながらヤりまくって「これぞ銀杏」ってな感じで己に耽溺してるヤツも嫌い。なに自己肯定されてんだよバーカ。

この歌をわたしじゃんと思ってボロボロに泣いたくらいには、わたしはゴミだ。5月半ばから正社員になって働く働くしてるのに既にパートになりたい。というか死にたい。わたしが今、この世で一番尊敬する人はサラリーマンです。結婚して子供つくって嫁さん働かせずに自分はせかせか毎日毎日毎日毎日毎日働いてるあなた方、すげぇです。
やっぱりずっとずっと普通になりたい。わたしは美大生でもミュージシャンでもないんだし、生活だけ底辺の普通で、そんな中で頭おかしいのはただただ行き辛いだけだ。わたしは普通になりたいです。何故ってそのほうがラクだからです。



日曜日、渋谷の街を行進しているとき、わたしはもう大声でコールを返すことが出来なかった。目には感情が剥き出しになるから堪らなくなってサングラスを掛けた。気付いたら左手に持っていたプラカードがグシャグシャになっていた。わたしが握り潰したからだった。

前を進むサウンドカーを見ても、デモ隊を見てもすぐ横に居る女の子男の子を見てもわたしは泣きそうになるばかりで、気付くとずっと渋谷のビルの液晶を茫と口を半開きにしたまま見ていた。わたしは存在出来ないとわかった。

せめて自分の居場所の為ではなく、自衛隊に入っている大切な大切な友達のために叫べるわたしで在りたかった。
「このどうしようようもないわたしから産まれる光が見たいと、いつだって願えるわたしで在るように」と祈りを込めて胸に彫った蛾は、もう皮膚の一部となってしまった。



わたしの脳裏によぎるのは、統合失調症を抱え自殺未遂をした末に寝たきりになったひと。失語症を抱えながら誰も訪れない動画サイトで延々と昔のロックを流すひと。