焼き鳥

神様にしか出来ないことを求められても出来ないと言うしかないのよあの静かな声で告げられああそうだと腑に落としてわたしそれからとても静かになったんじゃああるめえか。電車のジジイは気持ち悪ィし親達は子供を私の子供という言葉で魔法のステッキにし続ける、毎日毎日毎日毎日レンタルビデオ屋の奥のほうでは可愛い人が繰り返し繰り返し繰り返し繰り返してる。スマートフォンを開いて得た唐揚げやらサラダやら卵焼きやらは咀嚼され咀嚼され咀嚼された挙句嚥下されることなく消費されてティッシュに出されて捨てられてゆくあなたは今までいくつのティッシュを使って棄てたか憶えていますか憶えてる訳がねえんだよな。知ってるよ。
ディズニーシーでベロベロに酔っ払いたいから連れてってよパレード見て帰るのは哀しくなるからそのままそこに棲んじゃおうね、わたしへの手紙はあの日付のまま止まったね、わたしはずっとずっとずっと憶えてる、からだの罪を憶えてる、煙草の吸い過ぎで眠る前はいつだって胃がむかついている眼を閉じても夢に引き摺りこまれるのが遅くなった。
わたしは絶対に腐らない。