鳩ポッポー

オール明けに埼玉まで帰らなくていいってサイコーだな。
夜になって濃紺になってピンクになってオレンジになって黄色くなって青くなった。
もしもロボトミーとかされちゃって、わたしがきみのことを忘れてしまったとしてもあの道路脇の木槿の花は忘れないよって思いながら帰る。その方がいい。それがいい。
罪悪感に苛まれていたら「しっかりしなさい」と窘められるが如く警察が登場した。クラブ店員のクソみたいな男に死ねよって思った。久しぶりに本気で自然と死ねよって思った。眉毛描いてる癖に。日サロ行ってますよみたいなテラテラのダセェ皮膚の癖に。死ね死ね死ね否殺すという強烈な感情をふつふつと湧き上がらせつつ口角最高の笑顔でそのクソ男の野次を聞いていたら、どんどんそのクソが粘り着くような喋り方をしてきて本気で殺しそうになった。チンコ切断したろか。
けれどもそこまでキレたのは、わたしにとってサイコーの人達がゴミ詰まんねえ野次を飛ばされていたからだった。集団の中に身を隠してゴチャゴチャ言うようなウンコ根性を許可も無く投げ付けられていたからだった。そうでなかったら負ける事を悔しいくらい分かった上で蹴り掛かっていた。だってそうなったところで痛い思いすんのはわたしだけじゃん。そう思うと、本当にわたしが叫ぶ戦争反対はラヴ&ピースなんかからは程遠いなと実感する。

歩いていたら暑くなった。暑くなったら汗が出てきて、自然を見たくなった。ビールをコンビニで買って代々木公園へ行く。きみと行く代々木公園はあのひとを思い出させたってわたしを痛くはさせなかったな。

帰り道、道端のゴミ袋を鳩が数匹つついてた。何だか嬉しくなってしまった。

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